CMやネットで目にする機会のある着物買取は、ほぼ100%女性用の着物を対象にして『買い取ります』と宣伝しています。
それでは不用なメンズ着物を持っている人はどうすればいいのか、よく分からないからと捨ててしまうのはもったいない行為です。
メンズ着物を買取対象としているお店もあるので、高額査定を受けるため利用方法を覚えておきましょう。
メンズ着物はどこで買い取ってもらえる?
着物買取専門店は数多くありますが、メンズ着物に関しては全ての専門店で取り扱いがあるわけではありません。
女性用のみを買取対象としているお店も少なくないので、気になるお店がある場合は対象品目をよく確認してから申し込みをしましょう。
メンズ着物が買取対象かどうかハッキリと判断がつかない際は、申し込みの前に電話やメールで確認を取った方が無難です。
専門店以外の買取事情
ネット上に多い着物買取をメインとした総合買取ショップであれば、専門店と同様に利用出来て査定価格にも差はありません。
しかしリサイクルショップや古着店・質屋などは、買取対象ではあっても、査定金額にはあまり期待できないケースが多くなっています。
もちろん着物の種類にもよりますが、女性用より値段がつきにくい事が一般的なので、高額な査定を期待したいならどこに査定に出すかが重要です。
メンズ着物の種類
メンズ着物は『礼装』『略礼装』『準礼装』『普段着』『お洒落着』に格を分ける事ができて、それぞれに用途が異なります。
見分け方は生地の素材・着用するシーン・色・デザイン・家紋で判別し、それぞれの組み合わせで種類が決まると覚えておきましょう。
・格の高さ順番
礼装
準礼装・略礼装
お洒落着(着物+羽織)
普段着
需要の高いメンズ着物は?
礼装(準礼装・略礼装)のように着用シーンが限られる着物よりも、普段着やお洒落着の方が需要が高く、買い取ってもらいやすいです。
しかし普段着やお洒落着は新品で購入しても安価な種類も多いため、状態の良さや作家の人気度、デザインなどで査定価格はピンキリになります。
平均して高額査定に期待できるのが礼服(準礼装・略礼装)、買取対象にはなりやすい反面査定がピンキリなのが普段着・お洒落着という考え方です。
メンズ着物の価値が決まるポイント
基本的には女性用の着物を買取に出す際とポイントは同じですが、メンズ着物の方が査定結果の上下幅が激しいです。
そのためきちんと着物の価値に見合った査定をしてもらうためには、専門知識の豊富なスタッフに査定してもらう事が最も重要なポイントになります。
人気のある有名作家の着物であったり、生地の素材が良い着物である場合などは、特にお店選びを慎重に考えましょう。
状態をしっかりチェック
そもそもがどんなに良い着物であっても、状態が悪ければ査定金額には期待できません。
とても良い着物だから数万円での買取に期待できると思って査定に出したら、見積もり価格は千円にも届かない結果だったというのはよくある話です。
着物の査定金額はそれほど状態に左右されるので、チェックポイントと比較しながら状態に問題はないかしっかり確認しましょう。
・着物の状態チェックポイント
虫食いの有無
破れやほつれは見当たらないか
色褪せはしていないか
シミはないか
タバコや香水の臭い移りは発生していないか
メンズ着物の買取に利用できる方法
着物を買取に出す際の方法は主に『宅配』『出張』『持ち込み』の3種で、それはメンズ着物であっても変わりません。
しかしお店や住んでいる地域によっては利用できない方法もあるため、利用したい方法が決まっている場合は事前にお店に確認を取りましょう。
帯や下駄などの和装小物も一緒に買い取ってもらいたい場合も、お店によっては対象になる小物とならない小物があります。
個人売買はNG?
メンズ着物をオークションやフリマアプリを使用して、個人売買する事はあまり推奨されません。
全体的に女性用に比べるとトラブルは少な目ですが、着物の価値は素人には判断が難しいため大きく損をしてしまうケースもあります。
どうしても個人で売買をしたいとしても、一度専門店できちんとした査定を受けてからにした方がいいでしょう。
手間なく確実にメンズ着物を買い取ってもらうには?
メンズ着物を買い取ってもらう際、手間なく確実にという目的であれば、利用するのはネット展開している専門店一択。
一般的な専門店であれば送料や査定料、キャンセル料が無料なので『金額に納得できなければ売らない』が可能なため確実です。
住んでいる場所が出張エリアの対象内であれば、家まで買い取りに来てもらえるので手間もかかりません。
着物を店舗へ送る宅配買取や、店舗へ直接着物を持ち込む場合は相応に多少の手間はかかりますが、それは専門店でもなく同じです。
加えて全国に利用者がいる専門店は買取実績が豊富で、査定員のレベルに期待がもてる点でも利用価値が高くなっています。
買取申し込み前に最終確認
査定が始まってしまったら後は待つだけになるので、査定金額をUPさせるために漏れはないか最終確認をしましょう。
状態のチェックは当然として、付属品があればまとめて査定に出した方が査定額に期待できます。
・最終チェック項目
状態の悪い点はないか
着物の産地や作家が分かる証紙の有無
帯や襦袢など購入時にセットだったものはないか
サイズの確認(リメイクしやすい大きいサイズの方が人気)